利益を考えない・追求しない仕事(業界)の特徴と、具体的な例をご紹介します。
仕事といえば利益を追求するのが一般的な考えですが、それとは真逆ともいえる仕事や働き方があります。
どんな仕事が実際にあるのか、気になる人は参考にしてみてください。
利益追求を超えた働き方とは

仕事における成功が、必ずしも利益や経済的な報酬の最大化とイコールではないと考える人々がいます。自身の労働が社会や他者へどのように貢献するのか、そしてその活動からいかに精神的な充足感や「意味」を見出すか。
そうした価値観を軸にしたキャリア選択は、働き方が多様化する現代において、一つの重要な選択肢となりつつあります。
「利益を考えない・追求しない仕事」をテーマに、その本質から具体的な職種、メリット・デメリット、そして自分に合った働き方を見つけるための方法までを、心理学的な知見も交えながら多角的に解説していきましょう。
「利益を考えない仕事」の本当の意味とは?
まず、「利益を考えない仕事」という言葉が持つイメージについて、正確な定義から始める必要があります。
これは、決して無給のボランティア活動のみを指すわけではなく、ここでいう「利益を考えない」とは、「利益の追求を第一の目的としない」という意味合いです。
もちろん、組織を維持し、活動を継続するためには、事業から収益を上げたり寄付や公的な資金を得たりする必要があります。また、そこで働く人々が生活を維持するための給与も支払われます。
重要なのは、生み出された利益が、株主への配当や役員報酬の最大化に優先的に使われるのではなく、その組織が掲げる社会的ミッションの達成(社会課題の解決や文化の保護など)のために再投資される点です。
例えば、公務員や非営利団体(NPO)の職員、医療や福祉の専門職などは、その典型例といえるでしょう。
彼らの活動の第一目標は、公共の福祉や人々の生活の質の向上であり、利益はそのための手段として位置づけられています。
このように、目的と手段の優先順位が一般的な営利企業とは異なる働き方、それが「利益を追求しない仕事」の本質です。
利益を追求しない働き方が注目される背景
このような働き方が注目を集める背景には、いくつかの社会的な要因が考えられます。
一つは、社会の成熟にともなう価値観の多様化です。経済がある程度発展し、物質的な豊かさが満たされると、人々はより高次の欲求、すなわち自己実現や社会への貢献といった精神的な充足感を求める傾向が強まります。心理学者アブラハム・マズローが提唱した欲求段階説における「自己実現の欲求」に近い考え方といえるでしょう。
自分の仕事が持つ「意味」や、社会とのつながりを実感したいという思いが、働き方を選択する上での重要な動機となるのです。
また、情報化社会の進展により、環境問題や貧困、地域社会の衰退といった、これまで見えにくかった社会課題が可視化されるようになったことも大きな要因です。こうした課題を自分事として捉え、仕事を通じてその解決に直接かかわりたいと考える人が増えています。
これらの背景から、利益の追求だけを是としない、より多角的な視点でのキャリア形成が、これからの社会における一つのスタンダードとなりつつあるのです。
人が利益を超えたやりがいを求める心理的メカニズム

金銭的な報酬は、仕事を選択し、継続するための重要な動機の一つですが、人間の労働意欲はそれだけでは説明しきれません。
なぜ人は、経済的なリターンが大きくなくとも特定の仕事に情熱を注ぎ、深い満足感を得ることができるのか。
その答えは、人間の心の働きを解き明かす心理学の中にあります。利益追求を超えたやりがいを生み出す4つの心理的メカニズムについて解説していきましょう。
内発的動機づけ:自分の内側から湧き出る「やりたい」という情熱の正体
人間の意欲には、「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」の2種類があります。外発的動機づけが給与や昇進、他者からの評価といった外的な報酬によって引き起こされるのに対し、内発的動機づけは、行為そのものから得られる楽しさや満足感、達成感といった内的な要因によって生まれます。
例えば、子どもが時間を忘れて遊びに熱中するのは、誰かに褒められるためではなく、その行為自体が楽しいからです。これこそが内発的動機づけの純粋な形です。
仕事においても、自身の能力が向上していく実感や好奇心を満たせる環境、創意工夫を凝らせる裁量権などが与えられると、この内発的動機づけが高まります。
利益を第一としない仕事の多くは、社会貢献や自己の成長といった、行為そのものに価値を見出しやすい特性を持っています。
そのため、外的な報酬に依存しない、持続的で質の高い労働意欲を育みやすいといえるでしょう。
マズローの自己実現理論:承認欲求の先にある「貢献欲求」とは
心理学者アブラハム・マズローが提唱した「欲求5段階説」は、人間の動機を理解する上で非常に示唆に富んでいます。
この理論では、人間の欲求は、食事や安全といった低次のものから、社会的なつながり、他者からの承認、そしてもっとも高次な「自己実現」へと段階的に発展していくとされます。
多くのビジネスシーンでは、昇進や高い評価を得ることで「承認欲求」が満たされますが、マズローは、そのさらに上に、自分自身の持つ能力や可能性を最大限に発揮し、「あるべき自分」になりたいという「自己実現の欲求」が存在すると考えました。
この自己実現は、単に個人の能力開発に留まりません。むしろ、自身の能力を社会や他者のために役立て、より大きな目的のために貢献することの中にその本質が見出されます。
利益追求を主としない仕事は、この「自己実現」や、さらにその先にある「自己超越(他者や社会への貢献に没頭する状態)」といった、人間の根源的で高次な欲求を満たすための格好の舞台となり得るのです。
利他的行動と幸福度の関係:人のために尽くすことがもたらす心理的報酬
見返りを求めずに他者のために行動することを「利他的行動」と呼びます。一見すると、自己の利益を犠牲にする行為のように思えますが、近年の心理学や神経科学の研究では、利他的行動が行動した本人に多大な心理的報酬をもたらすことが明らかになっています。
例えば、人に親切にしたり、寄付をしたりすると、私たちの脳内ではオキシトシンやセロトニンといった、幸福感や他者とのつながりを司る神経伝達物質が分泌されることがわかっています。これは「ヘルパーズ・ハイ」とも呼ばれ、支援活動を行う人が感じる特有の幸福感や高揚感として知られています。
人間は社会的な存在であり、太古の昔から他者と協力し合うことで生存してきたため、他者に貢献することが本能的な喜びにつながる仕組みが心と身体に備わっているのです。
社会貢献性の高い仕事は、この利他的行動を日常的に実践する機会を提供し、金銭とは異なる持続的な幸福感や満足感の源泉となります。
「意味のある仕事」でやりがいを感じる概念
キャリア研究の分野で、「意味のある仕事(Meaningful Work)」という概念が注目されていますが、これは自分の仕事が重要で価値があり、社会や他者といったより大きな目的につながっていると主観的に感じられる状態を指します。
この「意味」は、社会への貢献実感や他者への奉仕、個人の成長機会、そして自身の価値観と仕事内容の一致など、さまざまな要素から構成されます。
そして、多くの研究が、この「意味のある仕事」に従事している人ほど、仕事への熱意や満足度、そして人生全体の幸福度(心理的ウェルビーイング)が高いことを示しています。
利益の追求を第一目標としない仕事は、その活動目的が社会貢献や文化の継承など明確であるため、働く人が「意味」を見出しやすい構造を持っています。
自分の労働が、社会をより良くするための大きな流れの一部であると感じられること。それ自体が、困難な状況を乗り越えるための強力な精神的支柱となるのです。
利益を追求しない仕事の具体例5選

利益を第一の目的としない働き方は、特定の業界や職種に限定されるものではなく、社会のさまざまな領域に存在します。
その代表的な仕事を5つの分野に分類し、それぞれの社会的役割や仕事の特性について具体的に解説していきましょう。これらの仕事は、利益の追求とは異なる価値基準で私たちの社会を支えています。
社会全体の基盤を支える仕事
この分野の仕事は、社会が安定して機能するための根幹を担い、公平性や公共性がもっとも重視される領域です。短期的な収益よりも、長期的な視点に立った社会全体の利益が優先されます。
例えば、地域住民全体の奉仕者として、行政サービスの提供や街づくりを担う地方公務員がその代表です。
また、電力・ガス・水道・交通といった、人々の生活に不可欠なサービスを安定供給するインフラ関連企業の職員も、高い公共的使命を背負っています。
さらに、地域の知の拠点として資料を収集・保存し、人々の学びを支援する図書館司書なども、社会の知的基盤を支える重要な役割を果たしています。
人の命と心など生活に寄り添う仕事
個人の尊厳を守り、健やかな生活を直接的に支援する対人援助の専門職も、利益追求とは異なる倫理観のもとに成り立っています。
そこでは、経済的な効率性よりも、一人ひとりの幸福や生活の質(QOL)の向上が最優先されます。
特に公的機関や非営利の医療法人に勤務する医師や看護師は、人命を救うという至上の使命のもと、日々の職務に従事します。
高齢者や障がいを持つ人々の生活を支える介護福祉士や社会福祉士は、利用者の自己実現と尊厳のある暮らしをサポートします。
また、子どもたちの心の成長を支援するスクールカウンセラーや、悩みを抱える人に寄り添う臨床心理士といった心の専門家も、この分野に含まれる重要な仕事です。
未来と知的好奇心を育む仕事
この分野は、次世代の人材育成や人類の知的資産の探求・保存を通じて、社会の未来を創造する役割を担います。
その成果が直接的な利益に結びつくまでには長い時間を要する場合が多く、経済的な尺度だけでは測れない価値を持つ仕事です。
未来を担う子どもたちの成長を導く教師や、高等教育と研究を支える大学職員は、まさしく社会の未来を育む仕事です。未知の現象を解明し、新たな知識体系を構築する研究機関の研究者の活動は、人類の進歩の礎となります。
そして、歴史的な資料や芸術作品を後世に伝える学芸員やアーキビストは、文化的な遺産を守り、人々の知的好奇心に応えるという大切な使命を担っています。
社会課題の解決に直接アプローチする仕事
行政や市場経済の論理だけでは手が届きにくい、さまざまな社会課題に柔軟かつ創造的なアプローチで取り組む仕事も存在します。これらの仕事は明確な社会的ミッションの達成を第一の目標としています。
貧困や環境、人権といった課題に取り組むNPO(非営利組織)やNGO(非政府組織)の職員は、その活動の原資を寄付や助成金に求め、利益を団体のミッション達成のために再投資します。
開発途上国の国づくりを支援する国際協力機関(JICAなど)の職員も、国際社会への貢献を目的としています。
また、社会課題の解決を目的としながら、事業で収益を上げて持続可能な活動を目指すソーシャルビジネスの分野で活躍する人々もいます。
文化・自然・伝統を守り伝える仕事
経済的な効率性や合理性だけを追求すれば失われかねない、有形無形の価値を次世代に継承することも、利益追求とは異なる重要な仕事です。地域に根差した技術や、かけがえのない自然環境を守る活動がこれにあたります。
何世代にもわたって受け継がれてきた技術や美意識を体現する伝統工芸の職人は、その技術の保存と伝承に人生を捧げます。
また、豊かな自然環境や生態系を保護するために活動する環境保護団体の職員の仕事は、地球全体の未来につながっているといえるでしょう。
自身のスキルを活かして開発途上国の人々と共に汗を流す青年海外協力隊などの国際ボランティア活動も、金銭的報酬を超えた経験と相互理解という大きな価値を生み出します。
利益を追求しない働き方のメリット・デメリット

利益を追求しない働き方は、金銭的な報酬以上の深い満足感をもたらす可能性がある一方で、特有の課題や困難も存在します。
後悔のないキャリア選択をするためには、その魅力的な側面だけでなく、厳しい現実についても客観的に理解しておくことが不可欠です。その光と影の両面を具体的に解説していきましょう。
【メリット】お金では買えない報酬
この働き方を選ぶことで得られる報酬は、単に経済的な尺度では測れない質の高い精神的な価値を伴います。
そのもっとも大きなものの一つが、強いやりがいと精神的な充足感です。
自分の仕事が社会課題の解決や他者の幸福に直接つながっているという実感は、日々の労働に深い意味を与えます。これは心理学でいう「内発的動機づけ」が強く刺激される状態であり、外的要因に左右されにくい安定した心の充実をもたらします。
次に、社会への貢献実感と自己肯定感の向上が挙げられます。自分の能力や時間が、社会をより良くするための力になっていると感じることは、「自分は価値のある存在だ」という自己肯定感を育みます。利益の追求が主目的ではないからこそ、純粋な貢献実感が得やすく、それが働く上での自信と誇りにつながるのです。
そして、価値観の合う仲間との強い繋がりも、かけがえのない財産となります。損得勘定ではなく、「社会をこうしたい」という共通の志や問題意識で結ばれた人々との協働は、深いレベルでの信頼関係と連帯感を生み出します。
同じ方向を向いて困難に立ち向かう経験は、仕事の満足度を大きく高め、生涯にわたる仲間を得る機会となるでしょう。
【デメリット】知っておくべき現実
一方で、理想を現実にする過程では、いくつかの困難に直面する可能性があります。
その筆頭に挙げられるのが、収入が不安定または低い可能性です。非営利組織は寄付や助成金を主な財源とすることが多く、その確保は常に安定しているとは限りません。
また、利益を活動資金に再投資する組織構造上、一般的な営利企業と比較して給与水準が低くなる傾向があることは事前に認識しておくべきもっとも重要な点です。
また、理想と現実のギャップによる精神的疲労も起こり得ます。高い志を持って仕事に臨んでも、活動の成果がすぐには現れなかったり、地道で煩雑な事務作業に多くの時間を費やしたりするのが現実です。
善意や情熱を前提として、限られたリソースの中で大きな成果を求められるプレッシャーや、過度な自己犠牲が常態化してしまう「情熱の搾取」と呼ばれるような状況に陥る危険性も、一部には存在します。
さらに、キャリアパスの選択肢が限られる場合があることにも注意が必要です。特定の専門分野に深く特化するあまり、将来的に一般的な営利企業へキャリアチェンジを考えた際に、スキルの汎用性が低いと見なされる可能性があります。
また、組織規模が小さいことも多く、昇進や役職の選択肢が限られることも少なくありません。そのため、長期的な視点で自身のキャリアを設計し、意識的に汎用的なスキルを磨くといった視点も必要になります。
利益を追求しない仕事が向いている人の特徴

利益を追求しない働き方は、多くの魅力を持つ一方で、すべての人にとっての最適解ではありません。
仕事に求める価値観は人それぞれであり、自身の持つ特性や志向との相性を見極めることが、満足度の高いキャリアを築く上でもっとも重要です。
どのような特徴を持つ人がこの働き方に向いているのか、自己分析の一助となる視点を解説していきましょう。
自分の価値観や信念を大切にしたい人
「何のために働くのか」という問いに対し、自分の中に譲れない軸や明確な答えを持っている人は、この働き方への適性が高いといえます。
組織の利益や効率性といった論理よりも、自身の倫理観や「社会はこうあるべきだ」という信念に基づいて行動したいという強い意志を持つ人です。
社会的なミッションが明確に掲げられている組織では、自身の価値観と仕事内容が一致しやすく、日々の業務に深い納得感と情熱を注ぐことができます。
自身の信じる道を着実に歩んでいるという感覚は、何物にも代えがたい推進力となるでしょう。
人の役に立つことに喜びを感じる人
他者の感謝や笑顔、あるいは誰かが困難な状況から一歩踏み出す瞬間に、金銭的な報酬以上の大きな喜びを感じる資質も重要な特徴の一つです。
これは、人のために尽くす「利他的行動」が、本人の幸福感や満足感を高めるという心理的なメカニズムに基づいています。
自分の時間やスキルが、他者や社会の役に立っていると実感できることに、もっとも強いモチベーションを見出すタイプの人です。この喜びは、困難な業務に直面した際の精神的な支えともなります。
経済的な安定よりも精神的な豊かさを重視する人
人生の幸福を測る尺度が、収入額や社会的地位といった外的な指標だけでなく、日々の充実感や自己成長、社会とのつながりといった内的な要素に重きを置いている人も、この働き方に向いています。
もちろん、これは経済的な側面を軽視するという意味ではありません。生活を維持するための現実的な計画性を持ち合わせた上で、なお「お金のためにやりたくない仕事をするよりも、たとえ収入が減っても意味のある仕事がしたい」と考える人です。
自身の幸福の源泉がどこにあるのかを深く理解し、優先順位を明確にできていることが、この選択を支える基盤となります。
逆に慎重に考えた方が良い人の特徴
一方で、上記とは異なる価値観を持つ場合は、慎重な検討が必要です。
例えば、自分の成果が明確な数値や昇進・昇給といった形で、迅速に評価されることを強く望む人は、もどかしさを感じるかもしれません。
非営利の活動は、成果が目に見える形になるまで時間がかかったり、そもそも定量的な評価が難しかったりすることが多いためです。
また、定められたキャリアパスを着実に歩むといった、予測可能性や安定性をキャリアにもっとも求める人も、財源や組織の不安定さを伴う可能性があるこの働き方には不安を感じやすいといえるでしょう。
理想の働き方を実現するための3つの方法

利益を追求しない働き方への移行は、情熱や思いつきだけで成功するものではありません。自身の価値観と現実の仕事内容との間に生じ得るミスマッチを防ぎ、持続可能なキャリアを築くためには、慎重な自己分析と段階的なアプローチが不可欠です。
最後に、理想の働き方を実現するための具体的な3つの方法を解説していきましょう。
自分の譲れない価値観を知る
すべての行動の土台となるのが、自分自身を深く理解することです。まずは、これまでのキャリアや人生経験を振り返り、どのような瞬間に強い喜びや達成感を感じ、逆にどのような状況でストレスや違和感を覚えたのかを具体的に書き出してみましょう。
その共通点を探ることで、「他者への貢献」「知的好奇心の探求」「安定した環境」「大きな裁量権」といった、自身が仕事に求める「譲れない価値観」が明確になります。
この自分だけの軸を定めることが、数ある選択肢の中から、心から納得できる道を選ぶためのもっとも重要な羅針盤となります。
ボランティアやプロボノでリアルな現場を体験する
自己分析で見えてきた自身の価値観や興味が、実際の現場でどのように活かせるのか、あるいはどのような現実と向き合うことになるのかを、体験を通じて検証する方法です。
いきなり転職という大きな決断を下す前に、まずは週末などを利用して興味のある分野のボランティア活動に参加してみましょう。
組織の雰囲気や活動の実際を肌で感じることで、外から見ていたイメージとのギャップを埋めることができます。
また、自身の専門スキルを活かして社会貢献活動に参加する「プロボノ」という形も有効です。これは、自分の能力が非営利の現場でどう通用するのかを試す絶好の機会となり、リスクを抑えながら適性を見極めることができます。
専門の転職エージェントやサイトの活用法
自己分析と現場での体験を経て、進むべき方向性への確信が持てたら、具体的な行動に移します。
この分野には、NPOやソーシャルビジネスといった社会貢献性の高い仕事に特化した求人情報サイトが存在します。一般的な転職サイトにはない求人情報が多数掲載されているため、積極的に活用しましょう。
求人情報を見る際は、給与や待遇といった条件面だけでなく、その組織が掲げるミッションやビジョン、具体的な活動内容や財源の構成までを深く読み解き、自身の価値観と合致するかを慎重に見極めることが重要です。
また、この分野に精通したキャリアアドバイザーに相談することも有効な手段です。客観的な視点からのアドバイスや、非公開求人の紹介を受けられる可能性があります。