あとで払う言って払わない彼氏・彼女の心理をご紹介します。
一度だけならそれほど気にならないこの言葉ですが、何度も繰り返し、さらに払うこともないケースがあります。
どのような心理で付き合い続けるべきなのか、気になる方は参考にしてみてください。
「あとで払うね」が口癖のお金を返さない心理と募る不信感

「ごめん、今持ち合わせなくて。あとで払うね」恋人同士の間で、そんな会話が交わされることは珍しくありません。
しかし、その気軽な一言が、いつまでも果たされないまま繰り返されるとき、それは単なる金銭の問題ではなく、二人の信頼関係を揺るがす深刻な問題へと姿を変えます。
その約束が守られない背景にある恋人の心理と不信感の正体に迫ります。
少額だから請求しづらい…でも積もり積もる不公平感
数百円のカフェ代やランチの立て替え分。金額が小さいからこそ、「催促するのは気が引ける」「お金に細かい人間だと思われたくない」という気持ちが働き、つい言い出せずに時間が過ぎてしまう。
多くの人がそんな経験をしたことがあると思いますが、その小さな立て替えが一度、二度と重なっていくうちに、「なぜいつも自分ばかりが負担しているのだろう」という、拭いきれない不公平感が心の中に積もっていきます。
この小さなモヤモヤこそが、やがて大きなストレスと不信感の種になるのです。
お金の問題は愛情のバロメーター?相手の本心と向き合う時
恋人同士のお金の問題は、金額の大小では測れません。それは、約束を守る「誠実さ」、相手に負担をかけていることへの「想像力」、そして二人の関係を大切に思う「責任感」が問われる重要な問題です。
「あとで払う」という軽い約束を何度も守らないその態度は、相手との関係そのものを軽んじていることの表れといえるでしょう。
この問題を放置せず、相手の本心と向き合うことは、二人の関係が健全であるかどうかを確かめる大切な機会なのです。
なぜ?「あとで払う」と言って払わない恋人の4つの心理パターン

「払わない」という一つの行動を取っても、その裏に隠された心理は人それぞれで一括りにはできません。
「うっかり忘れている」だけなのか、それとも「返す気がない」のか。相手の真意を見極めることが今後の対応を決める上で非常に重要になります。
恋人がお金の約束を守らない背景にある4つの代表的な心理パターンを解説していきましょう。
【うっかり型】本当に忘れているだけで悪気のないルーズな性格
もっとも悪意のないパターンが、これです。根本的にお金の管理や細かい約束事を覚えておくのが苦手で、「あとで払う」と言ったこと自体を本当に純粋に忘れてしまっているのです。
相手を軽んじているわけではなく、他の友人関係などでも同様のルーズさを見せる傾向があります。
指摘すれば「ごめん、すっかり忘れてた!」と素直に謝ってくれることが多いですが、この「うっかり」が何度も繰り返されると、さすがに信頼は揺らぎ始めます。
【甘え・依存型】「恋人だから許してくれる」という関係性への過度な期待
相手との特別な関係性に、過度に甘えてしまっているパターンです。
「私たちは恋人同士なんだから、これくらいのこといちいち言わなくても分かってくれるはず」「家族同然なのだから細かいことは気にしなくてもいい」と、相手との心の境界線が曖昧になっています。
相手の優しさや愛情を信じていることの裏返しでもありますが、その甘えが相手に一方的な金銭的・精神的な負担を強いていることに無自覚なのです。
【自己中心型】自分の懐が痛むのが嫌で相手の負担を想像できない
自分の損得勘定を最優先する未熟な心理パターンです。
自分が損をすること、自分の財布からお金が出ていくことへの抵抗感が人一倍強く、その一方で、相手が代わりに支払うことの負担や、約束が守られずにモヤモヤする相手の気持ちを想像することができません。
明確な悪意とまでは言えなくても、思考の中心が常に「自分」にあり、他者への配慮や想像力が著しく欠けている状態といえます。
【確信犯型】最初から返す気がなく都合のいい財布だと思っている
もっとも悪質で関係を見直すべき危険なパターンです。「あとで払う」の言葉は、その場を穏便に乗り切るための方便に過ぎず、初めから返すつもりなどありません。
相手の愛情や、「恋人にお金の催促はしづらいだろう」という心理を利用し、経済的に相手に依存しようとしています。
この場合、相手は対等なパートナーではなく、自分にとって都合のいい「お金を出してくれる存在」と見なしている可能性が極めて高いといえます。
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関係を壊さずに伝えたい!上手な催促の仕方と4つの予防策

恋人がどの心理パターンに当てはまるかが見えてきたら、次はいよいよ具体的な行動に移す段階です。
ただし、感情的に「なんで払ってくれないの!」と問い詰めるのは関係を悪化させるだけ。相手を不快にさせずにスマートに問題を解決するための「上手な催促の仕方」と、そもそも金銭トラブルを発生させないための「効果的な予防策」をご紹介しましょう。
「この前のお店〇〇円だったよ!」と明るく事実だけをLINEで送る
対面で切り出すのが気まずい場合は、LINEなどのメッセージで伝えるのが有効です。
その際、「払って」と直接的に要求するのではなく、「この前のカフェ、すごく良かったね!ちなみに一人〇〇円だったよ!」というように、楽しかった思い出に添えて、あくまで情報として金額を伝えます。
絵文字などを使って明るいトーンで送るのがポイントです。これにより、相手にプレッシャーを与えずに、「あ、そうだった!」と思い出させるきっかけを作ることができます。
「ごめん今現金なくて…」と立て替えた分を思い出させる形で頼ってみる
次に二人で何かを支払う場面で、「ごめん、今ちょうど現金がないから、この前の立て替え分と合わせて払ってもらえないかな?」とお願いしてみるのも一つの手です。
相手を責める形ではなく、自分が困っているという状況を理由にすることで、相手は過去の立て替えの事実を思い出しやすくなります。
特に、悪気なく忘れている「うっかり型」の恋人には効果的な方法です。
デート用の「共通の財布」を作ってそこから支払うルールにする
毎回の立て替えや精算のストレスから解放される、もっとも根本的な予防策です。
デートの前に、お互いが公平な金額(例えば5,000円ずつなど)を出し合い、一つの財布やポーチに「デート用のお金」として入れておきます。
その日の食事代やカフェ代などは、すべてその「共通の財布」から支払うようにするのです。
これにより、「貸した」「借りた」という関係性がなくなり、お金のことでモヤモヤすることなく純粋にデートを楽しめるようになります。
キャッシュレス決済でその場で送金してもらう
現代的で非常にスマートな解決策です。もし立て替えた際は、その直後にPayPayやLINE Payといった送金機能のあるアプリを使い、「〇〇円送ってくれる?」とその場で精算を完了させてしまいましょう。
「あとで」という曖昧な約束をなくし、その場で完結させる習慣をつけるのです。
現金でのやり取りよりも心理的な抵抗が少なく、お金の管理が苦手な恋人にとっても分かりやすく親切な方法といえます。
このまま付き合って大丈夫?関係を見直すべきか判断する4つの項目

上手な催促や予防策を試したときの相手の反応。それは、その人の人間性や相手への誠実さを見極めるための重要なリトマス試験紙となります。
このまま恋人として付き合い続けてもいいのか、それとも関係を見直すべきなのか。
感情的に判断するのではなく、以下の4つのチェックポイントに沿って二人の関係を冷静に分析してみましょう。
払わないのは一度だけ?それとも常習的か
誰にでも一度や二度の「うっかり」はあるものです。もし、お金の約束を守らないのが本当に稀なことであれば、多めに見ることもできるかもしれません。
しかし、それが何度も繰り返され、「あとで払う」が口癖のようになっている「常習的」なものであるならば問題は深刻です。
それは単なるルーズさではなく、相手との約束を軽んじている証拠であり、二人の信頼関係の根幹に関わる問題です。
催促したときの相手の態度(素直に謝るか逆ギレするか)
相手の指摘に対する態度は、その人の人間性を如実に表します。
「ごめん、本当に忘れてた!すぐに払うね」と、自分の非を素直に認めて謝罪し、すぐに行動に移してくれるでしょうか。
それとも、「そんな細かいこと気にするんだ」「今お金がないって言ってるでしょ」などと、不機嫌になったり逆ギレしたりするでしょうか。
後者の場合、自分の過ちを認められない未熟さや、相手への敬意の欠如を示しており、今後の関係に大きな不安が残ります。
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自分以外の人(友人など)に対しても同じことをしているか
その金銭的なルーズさは自分に対してだけ見せる顔なのでしょうか。
もし、他の友人や家族に対しても同じように、お金にだらしない振る舞いをしているのであれば、それは「あなたにだけ特別に甘えている」のではなく、その人の「根本的な性格や金銭感覚」の問題です。
その場合、自分一人の力で相手の長年の習慣を変えるのは困難であると覚悟する必要があります。
その問題以外に二人の関係に不安や不安はないか
お金の問題は、実は二人の関係が抱える、より大きな問題の「氷山の一角」である可能性もあります。
時間の約束を守らない、言ったことをすぐ忘れる、あなたの話を真剣に聞いてくれないなど、お金のこと以外にも、相手の誠実さや責任感を疑うような出来事はありませんか。
もし、他の面でも不満や不安が積み重なっているのであれば、「お金にルーズ」という問題は、関係全体を見直すべき重要なサインといえるでしょう。
お金にルーズな恋人との未来を考える

最後に考えるべきは、テクニックや対処法ではなく、「自分自身の心」が何を求め、どうしたいのかです。
自分の幸せを最優先するために、二人の未来をもう一度真剣に考えてみましょう。
「お金にだらしない」はほかの面でも「責任感がない」ことの表れ
お金に対するルーズさは、単にお金の問題だけに留まらないことが多々あります。
それは、時間の約束や交わした言葉、仕事への姿勢、そして人との関係全般に対する「責任感の欠如」という、その人の根幹的な性質の一つの表れである可能性が高いのです。
今日の数百円の貸し借りの問題は、明日の重要な約束の反故につながるかもしれません。目先の問題だけでなく、その人の人間性全体を見つめ、生涯のパートナーとして信頼できる人物かどうかを冷静に見極める必要があります。
愛情があっても信頼がなければ健全な関係は続かない
「好き」という燃え上がるような感情は、何物にも代えがたい大切なものですが、長い人生をともに歩む健全なパートナーシップの土台となるのは、「この人なら大丈夫」という穏やかで揺るぎない「信頼」です。
小さな約束さえ守れない、自分の負担を想像できない相手をこの先も心から信頼し、安らぎを感じながら隣にいることができるでしょうか。愛情だけでは、信頼の欠如によって生まれた溝を埋め続けることはできません。
時には「別れ」も誠実な選択肢
これまでたくさん悩み、相手を理解しようと努力してきた自分自身を認めたうえで、自分の心の声に正直になりましょう。
もし、これ以上この関係を続けても自分がすり減るだけだと感じるなら、関係を終わらせる「別れ」の決断は決して逃げや失敗ではありません。
それは、自分の尊厳を守り、不満を抱えながら付き合い続ける不誠実さからお互いを解放するための勇気ある誠実な選択肢なのです。